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メガスターⅡ@川崎とプラネタリウムの進化

メガスターII特別講座 メガスター通(つう)!? を観てきた。
planetarium_20060818.jpg
感動した。(手前の黒い箱に入ってるのがメガスターⅡ)

メガスター「通」というだけあって、星座(の形)の投影は無し、専門用語の解説も少なめ、とマニアックな展開。
従来のGM IIというプラネタリウムとメガスターⅡの差異、メガスターⅡとリアルの星空の差異、おまけに川崎青少年科学館のメガスターⅡと日本科学未来館等にある他のメガスターⅡとの差異、に注目した構成だった。

実力が高いからこそできること。
双眼鏡で、天の川を構成する星々の細かさを観たり、
普通のプラネタリウム番組?では取り上げないような、メガスターでさえ肉眼ではほとんど見えないような、M(メシエ[wikipedia])いくつ、と名のつく球状星雲や散開星雲の再現性を確かめたり。

よくプラネタリウムで、スバルはいくつの星からできているか?って聞かれて5個だ6個だって答えるクイズがあるけれど、、メガスターで観ると無数に星はあって。
星の細かさ、それによる天の川や細かな星雲の美しさ、ため息ものでした。

だが、好意でか終わりがけに天体望遠鏡でダブルダブルアルビレオを観たり、リアルの星空を双眼鏡で観て思った。
メガスターもまだまだだなーって。

解説員の方も話していたが、メガスターⅡは、まだ星の明るさをバックライトを通す穴の大きさで決めている。明るい星を映すためには大きな穴を明けるのだ。
だがリアルの星空では、明るい星は暗い星と同じ大きさ(点)のまま、明るいのだ(たいてい)。
メガスターを観てひとしきり感動した後、少し明るい川崎の空の星を観て、その綺麗さに再度感動してしまった!

そうなると、プラネタリウムの進化について考えちゃいます。
進化の方向としては、正等路線として、小さくても明るい星を映せるようにしたいだろう。そうすると星雲や天の川の表現力がさらに増す。
つまり、星の光量と大きさを独立に制御したい。

ひとつのアプローチとして、TVの方式がある。
液晶素材(やプラズマやEL他平面TVを実現する素材)を使えば、画素単位で明るさを黒~白まで変化させられる。プラネタリウム内面全体を平面TVにすればよい。
星雲を表現するためには高い解像度が必要とされるが、ドームを大きくして観客との距離をとれれば(コストは高くなるが)敷き詰めるディスプレイの解像度は下げられる。
コスト次第で実現できそうな気が!

もうひとつ、
いまのプラネタリウムの構造に似たイメージで、発光体を覆っている膜に穴を明けて星を形成するところを、膜を削る(透過率の低い膜の厚さを薄くする)ことで星を形成するようにしては?
膜は、もともとの厚さでは光が完全に遮られていて、星のあるところでは、星の明るさと膜を削る深さが比例するようにする。
うまい素材が思いつかないけれど…

こうやって、違う業界のイノベーションを目の当たりにすると、頭がリフレッシュされるようでうれしい。
話は戻って。川崎青少年科学館は空いていてメガスター見学にかなりおすすめです。お台場のあれは大変混んでいるので。
ぜひ。

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