Wi-Fi機能を備えたデバイスのセットアップ、そしてモールスWi-Fiセットアップについて のようにしてがんばって モールスWi-Fiセットアップをつくりましたが、
非常に残念ながら、それを捨てるときが来ました。
モールスWi-Fiセットアップ はIRKitの2nd Lotまでで役目を終え、
今週からAmazonに入荷予定の3rd Lotからは外します。
モールスに期待していたみなさまには本当に申し訳ないです。
基板はしばらくはそのままですが、マイクやアンプ、マイク周りの周辺部品は未実装とします。
理由はたくさんありますが、
その最大のものは、部品の調達がしんどいから、です。
1st Lotで使ったマイクは Hosiden の KUB2823 を使い、
それが手に入りにくかったので、2nd Lotでは似た仕様の Kobitone の 254-ECM6044-RO に切り替えました。
基板だってマイク調達の選択肢を増やすため、6mm径のマイクと4mm径のマイクがどちらでも実装できるように工夫してみました(これはうまくいかなかったが)。
IRKitの仕様にあう特定のマイクの在庫を 500個 も抱えているところは無いし、部品を切り替えるためには評価することになるし、何ヶ月後に入荷するマイクをまとめて大量に買えるほど自信もない。
マイクがなかったとしても、個人がデバイスをつくるにあたって部品調達が一番しんどい(と私は感じた)、ということは IRKitの作り方 にも書いたとおりです。
なるべく部品を減らしたいのです。
他の理由も。。。
iPadやAndroidの機種達ではマイクの音量が大きく、IRKitの筐体の音響設計がなされていないためか、iPhone以外の対応機種を増やそうとすると認識精度を高く保つためにArduino側のマイク周りの回路やモールス信号デコード処理を改善する必要があるがプログラムメモリが足りない。
Wi-Fiアクセスポイントに接続できなかった時にその理由がフィードバックされないので、モールスが失敗したんだろう、と思い込みやすい。実際にはパスワードを間違えただけであったとしても。
などなど。
多くの場合はうまくいくし、うまくいった時の感動は素晴らしいのですが、残念です。
結局、これからはモールスの代わりに、
先の記事 の最初に書いた方法: IRKitがWi-Fiアクセスポイントになり、設定アプリからIRKitのアクセスポイントに接続する方法を使うことにします。
IRKitのアプリ側のデザイナーのしーほ の神デザインの助けもあり、この方法でも意外とスムーズにセットアップできるのではないか。
むしろかなりスムーズであると思います。
実際どうなのかは体験してみてください!
IRKit on Amazon
さて、モールスが大好きなあなたにとっての参考情報です。
IRKitはArduino派生商品であるので、IRKitの3rd Lotを購入し、モールスで遊ぶのに必要な以下の部品を購入し、IRKitの回路図 を見ながら未実装であるパッドに部品をハンダ付けし、Arduinoのプログラムを書き込むとよいでしょう。
回路図の下半分中央辺りに “MICROPHONE” と書かれたエリアがあります。
その部品番号と以下の部品表が対応しています。
少量購入する際に便利なショップのURLものせておきました。
- R14, R15, R16, R18 : 2012パッケージの抵抗 表面実装用チップ抵抗(詰め合わせパック) SMD0805
- C16 : 2012パッケージの1uFのコンデンサ チップ型積層セラミックコンデンサ 25V 2012サイズ
- C17 : アルミ電解コンデンサ
- C18 : 2012パッケージの0.047uFのコンデンサ セラミックコンデンサ
- IC3 : LM386M-1/NOPB
- MIC : KUB2823 or 254-ECM6044-RO