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否定の技術 23

否定する、というのはすごく難しい技術を要する行為だと思う。
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勤めている会社では、研究職、というジャンルの仕事についている。ちょうど3月、期の境目ともなると、今期の成果、来期の取り組み予定、等についてチェックされる。いわゆるMOT(Management of Technology)というやつかな。

その中で、自分のやりたいことを上に提案する。こんなサービスあったらうれしいな。こんな機器あったらうれしいな。技術的にはこんなところを解決したい、と。
自分のやりたいことが、会社のやらせたいことと一致するなんてことはめったにないので、基本的には否定される。わずかな提案が通る。

上司の一人は否定するのが下手っぴなのだ。その上司本人に大きな権限があるわけでもないので実際さして困らないのだが、精神的に辛い。別の上司は上手に否定する。近くにいるからこそその能力の差は目立つ。

否定は、感情的ではなく冷静に、また正確な裏付けを示して、するべきだ。
そして、可能であれば、その提案を別の方面から観察した時のメリットを示してあげるとなお良い。
否定される、のはそれ自体ダメージになるのは避けられなくて、その後新たな道を示してあげる、もしくは否定の原因となった評価方法に関する知識を補ってあげる、ことで立ち直りに時間かからないようにする、のが賢明なのかな~。。

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